(c) 2016 Minori Yamazaki -Japanese Artist-


by ardest

[桐生市市民文化会館 アートワークコーディネート]

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Kiryu performing art center artwork 1997
[桐生市市民文化会館 アートワークコーディネート]
「未来からの要請」をテーマに、内外の10作家13作品のアートワークを選定。

97年に総工費150億円をかけ立て替えられた市民文化会館(旧産業文化会館)の各所に10作家13点のアートワークが設置された。ヤマザキはこれら作家のキュレーションを担当し、作品制作についてコーディネートした。本人も小ホールホワイエに「アルタイア-彦星-」Aplysia Hikoboshiというライトアートを制作した。
クライアント:桐生市建設課  プロデュース:ART BOX
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■Concept [未来からの要請]

 そこに在り、ここに掛かる作品群から、我々はなにを感じ、読みとり、考えることができるのだろうか。桐生市市民文化会館のアートワークは、全ての作家が来桐して建築の現場に立ち、イメージし、デッサンをおこし、建築設計の思惑をも越え、新しい環境として対峙する、それぞれのオリジンの発見であった。

繭型の大屋根をいただく、極めて特異な建築に、おもねり寄り掛かることを避け、普遍的な構成美や、フレキシブルな感性の具現をテーマに、独立した存在として、負けることなく拮抗することをアートワークの意義とした今回のプロジェクトは、いくつかの画期的な作品を生みだした。特筆すべきは、アトリウムに掛かる「STEELWEAVE 1」で、ステンレススティール糸とマクロゴーズ手法との出会いである。世界的テキスタイルプランナー新井淳一氏のインスピレーションをきっかけに生み出された画期的新素材と、老練なイギリスの哲人織師ピーター・コリンウッド氏の独自開発の織り技法とが、このプロジェクトで見事に融合した。

「STEELWEAVE 1」は、およそ後生、歴史的な出来事として認識されるに至るはずであり、まさにここ桐生でしか成し得ない、文字どおりの「桐生発世界初」だ。それは、伝統の基盤にたちつつ、遠い未来からの要請に応えるといった、極めて積極的な創造の仕事であった。このようなクリエイティヴィティーあふれるチャンスに関われたことに感謝している。ぜひ、一つ一つの作品に向かい合い、作品からのメッセージを感じとってほしい。

        桐生市民文化会館 アートワークコーディネーター ヤマザキミノリ 1997年5月

 
■ Internet Museum of Minori Yamazaki ヤマザキミノリのインターネット美術館
by ardest | 2004-07-09 14:14 | 桐生文化会館Artwork