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(c) 2016 Minori Yamazaki -Japanese Artist-


by ardest

光りの美繰(ビックリ)箱 CUMOS展

[展覧会アーカイブ 1980年]
ヤマザキミノリ初個展「光りの美繰(ビックリ)箱 CUMOS展」
 池袋西武百貨店アトリエヌーボーにて。

第一回個展:
大学院修了後、作家を目指すのなら、まずは個展をして、作品を世に問うてみようと考えました。作家は作品を売り、対価で生活してこそプロとしての作家だと言う思いが強かったのです。大学一年の時から温めた手持ちのアイデアであった立方体型万華鏡CUMOS(キューモス)を携えて銀座松屋の「遊びのギャラリー」を訪ね、売り込んでみましたが「これは玄人受けするかも知れないがデパートでは売れない」と断られたのでした。
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そこで、有楽町駅から山手線を上の方向に半周し、池袋の西武へ。そこには、やはり遊びの造形をテーマにした展示スペース「アトリエヌーボー」がありました。「不思議大好き」のキャッチコピーで一世を風靡していた西武百貨店は担当も若く、CUMOSを面白がってくれ、即、企画の日程を組んでくれました。
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開催に合わせ用意した100個のCUMOSは、会期中に完売したのでした。作品が世の中で通用する手応えを感じた最初の展覧会となったのです。
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反応が良かったので、ギャラリースペースとなりの遊びのデザインを特集したコーナー"フレンドシップ"で継続販売するも決まりました。この販売ブースで約2000個のCUMOSを販売たことになります。
その後、銀座松屋で隔年開催のデザインフォーラムに出品し、銅賞を獲得したことが切っ掛けで、結果的に松屋の遊びのギャラリーでも置いてくれることになり、累計で約3000個を販売してきました。約5年間くらいは販売していましたが、原油高の影響でアクリル価格が跳ね上がり、利益の部分が圧縮されてしまったことや、ディスプレイや空間デザインの仕事が増えたこともあり、80年代後半で販売は中止しています。
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◎立方体万華鏡CUMOS関連の記事へ
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[ CUMOSについて:立方体万華鏡 CUMOS は、いわゆる三角柱型の普通の万華鏡とは違い、無限宇宙イメージが三次元空間に拡がるタイプです。1974年にヤマザキミノリが発明したオリジナルで1985年に実用新案を取得し80年代に約3000個を販売してきました。
従来の万華鏡はイギリスの物理学者デイビッド・ブリュースターが19世紀初頭に発明しました。以来200年間、筒型が基本で普及した万華鏡の世界に、新しくヤマザキの立方体型(サイコロ型)三次元イメージの万華鏡が加わったのです。サイコロ型万華鏡、箱形万華鏡、三次元万華鏡、3Dミラーボックス、鏡箱、不思議なのぞき箱などの名で呼ばれています。2007年よりUAPfふくろうの会が主催する不思議アートののぞき箱ワークショップの趣旨に賛同してコラボレーションを開始しています。
※販売店は六本木アクシスリビングモチーフ、西武アトリエヌーボーフレンドシップや銀座松屋遊びのギャラリー等]

■ new CUMOS site CUMOS.JP cubic cosmos scope
■ cubic 3D kaleidscope = mirror box 鏡箱 サイコロ型万華鏡 CUMOS
■万華鏡伝導UAPふくろうの会
 
by ardest | 2007-01-10 19:14 | CUMOS立方体万華鏡