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(c) 2016 Minori Yamazaki -Japanese Artist-


by ardest

サイエンス&アート展 [展覧会/企画展示アーカイブ]

※個展やグループ展以外で出品した展示企画についてアーカイブします。

■ サイエンス&アート展「探検!ビックリ!不思議な世界」1999年 平成11年7月18日〜8月31日 
千葉県立 現代産業科学館  CHIBA MUSEUM OF SCIENCE AND INDUSTRY

 Minori Yamazaki's Internet Museum  ヤマザキミノリのインターネット美術館 Internet Museum of MINORI YAMAZAKI





1 趣 旨
レオナルド・ダ・ヴィンチの時代には,技術と芸術は不可分なものであった。日本でも,江戸時代に,経験的なトリックアートであるあそび絵が浮世絵師によって描かれ,からくり技法から考案された茶運び人形などが作られていた。その後,技術は科学と結びつき,近代科学の発展により私たちの生活は大きく変化した。また,科学は産業技術を発展させただけではなく,科学によって明らかにされた視覚の原理を応用した新しい芸術分野を産み出してき。
当館では,平成9年度の企画展示「イメージと錯覚の世界」において科学的原理から産まれる視覚のトリックを紹介した。今回の特別展では,現代芸術の一分野をしめるようになっているトリックアートの科学的・技術的側面と芸術性の関連に焦点を当て,歴史的な流れに沿って作品を紹介するとともに,世界的なグラフィックデザイナーである福田繁雄氏のトリックアート作品を最新作を含めて展示する。

2 展示内容(展示点数:約110点)

(1)遊び絵のいろいろ
 江戸時代に浮世絵師が描いた遊び絵や現代に伝わる伝承遊びの中から視覚トリックを利用したものを紹介する。

・主な資料  五子十童図(ごしじゅうどうず)(版画),いろは人文字(版画),人かたまって人になる(版画),折り変わり(実物)

(2)からくりアート
 歯車やクランクなど簡単なしくみで動くメカニズムの巧みさと動きから生まれる形態の美しさを融合させたアート作品を紹介する。

・主な資料  茶運び人形(複製),ダ・ヴィンチの自走車(複製),メカ木ズム(高橋みのる作)キネティックアート(片江政敏作),歩み人形(田邊英隆作)

(3)光とアート
 光の反射,屈折現象や光ファイバーを応用したアート及びコンピュータグラフィックスを紹介する。また,残像効果を応用し,直線的な光の点滅を像に見せる技術などを併せて紹介する。

・主な資料   ライトアート作品(ヤマザキミノリ作),さいころ万華鏡(ヤマザキミノリ作),コンピュータグラフィック作品(ヤマザキミノリ作),ライトスティック

(4)エッシャーの世界
 オランダの版画家エッシャーが作り出した視覚的なパラドクスによる不思議な空間を作品を通して紹介する。
・主な資料 滝,は虫類,上昇と下降,昼と夜等(複製)

(5)福田繁雄の世界
 世界的なグラフィックデザイナー福田繁雄氏によって制作された視覚トリックを応用したアート作品を紹介する。
・主な資料 二つの形をもった一つの立体(実物),立体造形作品(実物),ポスター作品

3 利用案内
 (1)開催時間午前9時〜午後4時30分(入場は4時まで)
 (2)入場料 一般 500(400)円,高大生 400(300)円 
        小・中生 200(60)円,
 (3)休館日 毎週月曜日

4 関連事業
 (1)講演会
    ・テーマ 「ふしぎ発見 視覚の世界」
    ・日 時 平成11年7月25日(日)午後1時30分〜3時
    ・会 場 千葉県立現代産業科学館研修室
    ・講 師 ヤマザキ ミノリ氏(造形作家)
    ・参加費 無料
by ardest | 2005-04-20 09:57 | 展示と掲載等資料